※このページは、2018年8月18日に更新されました。
飲酒後にランニングなどの運動って効果があるのかな? もしかして飲酒後のランニングは危険なの? 飲酒後は何時間後ならランニングなどの運動をして良いのかな? 前日に飲酒した場合は早朝からランニングしても大丈夫なのかな?
このような疑問を解決していきたいと思います。
目次
飲酒後のランニングは効果が無い?
飲酒後のランニングは効果がありません。
なぜなら、飲酒をするとコルチゾールが分泌されるので脂肪が筋肉に変わりにくくなるからです。
コルチゾール(Cortisol)とは?
副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種であり、ヒドロコルチゾン (hydrocortisone) とも呼ばれる。
炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンである。
3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによる。ストレスによっても発散される。
分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。*引用 Wikipedia
つまり、どういう意味?
分かりやすく言うと、【コルチゾールは筋肉を分解する効果がある】のです。
飲酒後のダイエット目的でのランニングは効果が全く無い
飲酒後は、どれだけダイエット目的でのランニングをしても効果がありません。
飲酒によって、コルチゾールのホルモンが分泌されあなたの身体の筋肉を分解し始めます。
ダイエット目的でランニングしていた場合は即ヤメましょう
脂肪が筋肉に変わる→ダイエット
のはずが、
筋肉が分解→脂肪が増える
と言う流れになります。
飲酒後は筋肉が分解されるだけでなく、飲酒後のランニングは想像以上にあなたの身体を危険にさらす事になります。
飲酒後のランニングは大変危険な3つの理由
飲酒後のランニングは身体にとって大変危険です。
飲酒後のランニングは大変危険な3つの理由1)脱水状態
2)心臓に負担
3)思いがけないケガに繋がる
では、みていきましょう。
1)脱水状態
お酒を飲むと身体は脱水症状になります。
身体の中ではお酒のアルコールを分解する為に、体内の水分も使います。
その為、ランニングなどの運動によって汗をかくのと同時に、体内ではアルコール分解を行なっているので、身体の水分も無くなっていきます。
その結果、脱水症状になりやすくなるのです。
2)心臓に負担
心拍数の上昇により、心臓に負担が大きくかかります。
お酒を飲むだけでも心拍数は上昇する上に、ランニングなどの運動によってさらに心拍数を上げる事は、大変危険です。
心拍数が上がって心臓にも血液を行き渡らせなくてはいけない時に、筋肉に血を集めてしまうと心臓に負担がかかってしまいます。
3)思いがけないケガに繋がる
お酒に酔っている状態での運動は、思いがけないケガに繋がる可能性があります。
酔っているので距離感やバランス感覚が乱れてまっすぐ走るのが難しくなりやすいこともイメージがつきやすいと思います。
お酒に強い人でも、バランス感覚の乱れは必ず起こりますから、思いもよらない事故が起きてしまう可能性は高くなります。
飲酒何時間後なら運動やランニングは大丈夫なのか?
飲酒何時間後ならば安全に運動やランニングが出来るアルコール分の代謝時間には計算式があります。
『飲んだ純アルコール量÷1時間に消化できるアルコール量』というものがそれです。
アルコール代謝時間の計算式
純アルコール量 = (アルコール度÷100)× 量(ml)× 0.8
1時間に代謝できる量 = 体重(kg)× 0.1
アルコール代謝時間 = 純アルコール量 ÷ 1時間に代謝できる量
上記で計算することが可能です。
アルコール代謝時間の計算サンプル
ビール350ml
アルコール度数 5%
上記条件で、アルコール分の代謝時間の計算をしていきたいと思います。
5 ÷ 100 × 350 × 0.8 = 14【1時間に代謝できる量 = 体重(kg)× 0.1】なので、60 × 0.1 = 6【アルコール代謝時間 = 純アルコール量 ÷ 1時間に代謝できる量】なので、14 ÷ 6 = 2.333…
結果上記のことから、条件の人がビール350mlのアルコール代謝時間は、
約2時19分間かかる
と言う計算になります。
ビール1缶でもアルコール代謝は約2時間かかる
350ml程度でも約2時間かかるのであれば、飲み会やビール2本以上飲んだ場合は、当日のランニングは諦めて、翌日の夜にランニングや運動をする方が効果的ですね。
翌日の早朝にランニングや運動を行う人も多いのですが、ご自分の飲酒量や体質を考慮してできるだけ完全にアルコールが抜けきってからの方が、ランニングは効果的ですよ。
アルコール代謝時間が待てない場合は?
飲酒後のランニングは身体にとって健康的な運動ではなく逆に、健康によくない効果がある事が分かりましたね。
飲酒後はランニングは控える様にして、翌日の夜に効果的なランニングを行なう様にしましょう。
飲酒後のストレッチも危険
どうしても体を動かさないと眠れない。
ストレッチ程度ならいいのでは?
という気持ちも分かりますが、飲酒後のストレッチも危険な行為なのです。
なぜなら、筋肉を伸ばしたりすることで筋肉に血液が集まってしまうからです。
飲酒後も健康アプローチしたい!
飲酒後は、とにかく健康的なことをしたい!
そんなあなたには、
- とにかく水を多く飲むこと
- 軽くシャワーを浴びて早く寝ること
を行う事により、少しでも早く肝臓の働きを向上する事に努めましょう。
まとめ
飲酒後のランニングついてお話してきました。
まとめ・飲酒後のランニングは効果が無い上に、身体にとって危険
・アルコール代謝時間の計算方法がある
・ビール1缶でもアルコール代謝は約2時間必要
・ランニングなどの運動を翌朝にしたい時は、水を飲み、早く寝ることでアルコール代謝を全力でサポートする
運動することの健康状の効果は計り知れないものがありますが、飲酒後ではその効果は残念ながらマイナスにしか働きません。
お酒にはそれだけの影響力があるということですので、飲酒の機会が避けられない時にはぜひその影響力を考慮して、いつもの運動習慣はひとまず置いて、しっかり休養してくださいね。