飲酒後にヨーグルトや牛乳などの乳製品は効果があるのか?




今回のテーマは、
飲酒後にヨーグルトや牛乳などの乳製品は効果があるのか?について。

季節ごとに行われる飲み会ですが、誰でも酔っ払って前後不覚になろうとはほとんど思っていないはず。

今回は、二日酔いや急性アルコール中毒の予防など、お酒にまつわる失敗を防ぐのに効果があると言われるヨーグルトや牛乳などの乳製品には効果があるのか否か、効果を発揮するタイミングなどについてお伝えします。

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楽しい仲間との集まりや、商談の前哨戦とも言える接待の飲み会では、あまり早い段階で酔っ払うことは避けたいもの。

お酒は適度に飲みつつも酔いのスピードは緩やかにしたいと思った時に、あなたは何をしたらいいと思うでしょうか?

よく、「牛乳を飲んでおくと胃に膜が張って酔いにくくなる」と聞きますが、これは本当なのでしょうか?

まず、アルコールが体に吸収されて酔いが回るのにはご存知のように消化器官の粘膜から吸収されますね。

その時に、できれば膜を張っておきたいという心理から、多くの人は牛乳を飲むという方法を選択するようです。

確かに、胃をはじめとする消化器官に膜を張るというのは効果があるとは言えます。

また、牛乳はたんぱく質の一種ですから、効果的な飲み物と言えば言えないこともありません。

ただ、残念ながら酔いを抑えるという観点から言うと、ベストなのは牛乳ではありません。

牛乳の中には低脂肪のものもありますし、温めるとたしかに膜を張るので効果的かと思うのですが、この膜を形成するには体温くらいでは難しいということはご存知でしょうか。

そういった条件を含めて考えると、膜を張るのにベストな食材はオイルを含んだものなのです。

だからといってオイルをぐびっと飲むわけにはいきませんので、チョコレートやソフトクリーム、生クリームのような脂肪分が多いものを選ぶようにして下さい。

女性ならば、先にケーキを食べて飲み会に行くということもできるかと思います(甘いものは別腹説)。

酔いを抑えるのにはまったく効果がないわけではないけれど、二日酔い予防には役に立つ牛乳やヨーグルトを摂るのに適したタイミングはいつなのでしょうか?

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どのタイミングであれ、ヨーグルトや牛乳には栄養分が豊富だから体にはいいはず、と思いますよね。

それは間違いではありません。

ただ、胃粘膜に膜を張るから酔いのスピードは遅くなるかというとそんなことはないのです。

実は、飲酒30分前くらいに牛乳やヨーグルトを飲んでおいても、アルコールは胃粘膜にうっすらできた牛乳の壁(正しくは胃壁に伝っている牛乳)を通過するほど分子が細かいので、吸収速度にはまったく変化はありません。

しかし、牛乳などの乳製品は前述したようにたんぱく質ですので、肝臓がアルコールの毒素であるアセトアルデヒドを分解する手助けはしてくれます。

そのため、アルコールの代謝速度は上がって、体内にアルコールが残りづらくなるという素晴らしい利点はあるのです。

酔いのスピードを落とすのには役立ちませんが、二日酔い予防という目的でなら、乳製品の摂取は非常に効果的と言えます。

ヨーグルトや牛乳は飲酒前に飲むと効果がある

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お伝えしてきたように、牛乳やヨーグルトは二日酔い防止や急性アルコール中毒の予防には役に立ちます。

二日酔いになるには、

1)アセトアルデヒドの分解が終わる前に目覚めて活動を開始する

2)アルコールで胃粘膜が荒れて胃へのダメージが大きい

といった要因があります。

また、急性アルコール中毒になるのには、

1)アルコールの分解速度よりも飲酒量とスピードが速い

2)アルコールの代謝でエネルギーを使い、低血糖になってしまう

という要因があります。

これらの要因を全部カバーできるものは何かというと、牛乳やヨーグルトといったたんぱく質や脂質を含んでいて胃にも優しい食べ物です。

アルコールの吸収そのものは遅らせることはできないのですが、たんぱく質の膜で胃壁へのダメージを減らすことはできますし、たんぱく質は血糖値を上げて、なおかつキープする働きがありますので、アルコールによる生命の危機や生活の不具合には非常に効果的なものと言えます。

こういった効果を存分に発揮するならば、やはり飲酒前の摂取が効果的です。

また、たんぱく質の能力を存分に発揮するということでは、飲酒中もおつまみにチーズを食べたり、デザートにヨーグルト系のスイーツを食べることもオススメです。

最近は「シメパフェ」が流行していますね。

これも二日酔い防止には効果的です。

ただ、何にしても食べ過ぎるとカロリーが多くなってしまいますので、ご注意を。

飲酒後にヨーグルトや牛乳などの乳製品は効果があるのか?まとめ

飲酒後にヨーグルトや牛乳などの乳製品は効果があるのか?

今回は、飲酒後にヨーグルトや牛乳などの乳製品に効果があるのか?ということについてお伝えしてきました。

おさらいをしておきましょう。

CHECK1) 牛乳で胃粘膜に膜を張ってお酒に酔うスピードを変えることはできないが、胃壁がアルコールで荒れるのを防ぐことが可能

2) 牛乳やヨーグルトを摂ることで、急性アルコール中毒や二日酔い防止には効果がある

3)できれば、飲み会前、飲み会中、飲み会後と牛乳やヨーグルト、チーズといった乳製品は摂っておくとアルコールによる健康被害はかなり防ぐことができる

牛乳やヨーグルトは、酔いのスピードを遅くはできないけれど、急性アルコール中毒や二日酔い防止には効果的なことがお分かりいただけたでしょうか。

おいしくて手軽に摂ることができる食材ですから、上手に活用して飲酒する時のパートナーとして取り入れてみて下さいね。