お酒が強い県と酒豪が多い県は遺伝が関係している3つの理由




※このページは、2018年7月18日に更新されました。

考える人

『お酒が強い県、酒豪が多い県はどこなのかな?酒豪ランキングではどこがトップなのかな?九州や東北の人がなぜお酒に強い理由を知りたいな。。。日本酒が強い県、焼酎が強い県はあるのかな?お酒が強い都道府県がなぜ出てくるのかな?

このような疑問を解決していきたいと思います。

本記事の内容

①お酒が強い県、酒豪が多い県

②お酒が強い県、酒豪が多い県はお酒の消費量が凄い!

③【お酒が強い】は遺伝が関係している3つの理由

このページで得られるメリット

⑴本来、日本人は全員お酒が強かった理由

⑵お酒が強い遺伝子、弱い遺伝子の生まれ方

⑶思わず人に話したくなる、各地方の独特なお酒の習慣が知れる

*この記事は、約4分で読めます。

目次

お酒が強い、酒豪が多い県

お酒に強い県は何県?

お酒が強い、酒豪が多い県は存在する

お酒が強くて酒豪の人は、アルコール分解が早い遺伝子を持っていると言う事になり、その遺伝子は親から子、子から孫へと遺伝していくので、必然的にお酒が強い県、酒豪が多い県があります。

*美味しいお酒を作る酒蔵が存在する県には、お酒に強い人が多いイメージがありますね。

世間的にお酒が強い、酒豪が多いイメージがある都道府県

世間的にお酒が強い、酒豪が多いイメージがあるのは、【東北地方】、【九州地方】ですね。

実際に、酒豪の遺伝子を持つ人が生まれる確率を統計した都道府県ランキングでは、下記の様になります。

1位 秋田県(東北地方)

2位 岩手県(東北地方)

3位 鹿児島県(九州地方)

4位 福島県(東北地方)

5位 埼玉県(関東地方)

トップ5の中に3県も東北地方が入っていることから、東北地方にはお酒に強い体質の人が多いと言えます。

また、他の宮城県、青森県、山形県も上位にランクインしている事から、東北地方の方は、【お酒が強い遺伝子を持っている可能性が高い】という事になります。

お酒に弱い遺伝子を持って生まれることが多い都道府県

お酒に弱い遺伝子を持って生まれることが多い都道府県は、【石川県、愛知県、三重県】になります。

あくまで、【お酒に弱い遺伝子を持って生まれることが多い】だけなので、実際には上記3つの県の方でもお酒が強い、酒豪の人は存在します。

あくまで、【お酒に弱い遺伝子を持って生まれることが多い】と言う事ですよ。

*上記3つの県にお住いのお酒が強い方からのお叱りが怖いので、【あくまで】を強調しました。笑

全国で一人当たりのアルコール消費量が少ない都道府県

1位 滋賀県

2位 奈良県

3位 岐阜県

4位 三重県

5位 愛知県

下戸の遺伝子を多く持つ中部地方では、アルコール消費量も少ないですね。

お酒が強い、酒豪が多い県はお酒の消費量が凄い!

お酒が太る理由

お酒が強い、酒豪が多い県はお酒の消費量が凄いです。

全国のアルコール消費量をランキングで見ていきましょう。

全国で一人当たりのアルコール消費量が多い都道府県

1位 東京都

2位 鹿児島県

3位 宮崎県

4位 沖縄県

5位 秋田県

東京都が最も消費量が多い理由としては、人口に対して、飲み屋の店舗数が多いことが1番に挙げられます。

上位に九州地方が多い理由は、アルコール度数が高いうえに、消費量も多い焼酎を好む人が多いためだと考えられます。

このイメージから、東北地方に加えて、九州地方も酒豪が多いと思われています。

新潟県もお酒に強い人が多い

全国で一人当たりのアルコール消費量が多い都道府県ランキングには、入っていませんが、お米が美味しい地域はお酒も美味しいというイメージから、日本酒の消費量が全国1位の新潟県もお酒に強いとみる人が多いです。

さらに、酒豪遺伝子ランキングでも14位と上位に入っていますし、一人当たりの消費量も多いです。

返杯がある高知県は酒豪中の酒豪

お酒が強い、酒豪の中でも、さらにその上をいく酒豪な人が多いのが高知県です。

理由は、可杯(べくはい)という盃や、返杯(へんぱい)と言う習慣がある為、酒豪が多いとされています。

*可杯(べくはい)とは

グラス、コップに入っているお酒を飲み干さなければ、グラス、コップを置くことができない事

*返杯(へんぱい)とは

お酒を一気飲みで、交互にお酒をすすめあう事

特に返杯(へんぱい)は、一気飲みを飲み続けなければいけないという弱い人には過酷な習慣です。

高知県はお酒を購入するのが多い県でもある

全国で一人当たりのお酒も含めた食事費用が平均17990円なのに対し、高知県は2.2倍の38910円とダントツで1位です。

県民所得が低めなのも影響してか、発泡酒や第3のビールの売上高が全国1位です。

高知県のその他のランキングは、【酒豪遺伝子ランキングは10位】、【消費量ランキングは11位】といずれも上位となっています。

お酒が強い都道府県は、どのお酒をどれくらい飲んでいるのか

お酒が強い都道府県は、主にどんな種類のお酒をどのくらい飲んでいるのでしょう。

お酒の種類別の都道府県ランキングから、傾向を見ていきたいと思います。

ビールの消費量全国1位は東京都

ビールの消費量全国1位は東京都です。

年間消費量が人口の1人あたり63.88リットルとなり、全国平均の1.4倍も飲まれています。

1週間で500mlの中ビンを2.4本飲んでいる計算になります。

東京都がビールの消費量全国1位の理由

飲み屋に入ると、『先ずはビール!』と頼むことも多いからだと考えられます。

【仕事終わりの喉がカラカラ状態に、キンキンのビールを流し込む】光景がよく見れますね。

日本酒の消費量全国1位は新潟県

日本酒の消費量全国1位は新潟県です。

年間消費量が人口の1人あたり13.32リットル、全国平均の2.3倍は飲んでいます。

1週間あたりでは、1.4合の日本酒を飲んでいる計算です。

新潟県が日本酒の消費量全国1位の理由

新潟県はお米の生産地でも全国上位であり、その美味しい米で作られた地元の日本酒愛好家が多い事から、消費量全国1位に繋がっています。

一方で日本酒好きの新潟県は、あまり焼酎を飲まない傾向があります。

『好きな種類のお酒は、どれだけでも飲める』という人が多いので、新潟県は日本酒に強い県民性が出ていることになりますね。

逆に、焼酎好きの九州地方は日本酒をあまり飲まない人が多いです。

焼酎の消費量全国1位は鹿児島県

焼酎の消費量全国1位は鹿児島県です。

全国平均の2.9倍の消費量の焼酎王国です。

年間消費量は人口の1人あたり24.45リットル、1週間あたり2.6合の焼酎を飲んでいる計算です。

鹿児島県の県民性の特徴

鹿児島県では焼酎を日本酒の1.5倍以上も飲んでいるという結果から、日本酒よりも焼酎に強い体質の県民性と言えますね。

統計を見ると、お酒に強い県でも、特に好まれるお酒や、種類によって強いもの弱いもの、飲酒量の違いがはっきりわかりますね。

【お酒が強い】は遺伝が関係している3つの理由

お酒に強いのは遺伝が関係している3つの理由

【お酒が強い】は、遺伝が関係している3つの理由があります。

1 本来、日本人全員お酒が強かったが、お酒に弱い遺伝子が生まれた理由

2 日本人全員お酒が強かったのに酒豪や下戸の県民性が現れ始めた理由

3 酒豪の家系、下戸の家系は遺伝子が関係している理由

では、見ていきましょう。

本来、日本人全員お酒が強かったが、お酒に弱い遺伝子が生まれた理由

本来、日本人全員お酒が強かったが、お酒に弱い遺伝子が生まれた理由は、遺伝子の【突然変異】です。

元々全人類お酒が強かった

世界の様々な人種の遺伝子を調べた結果、白人、黒人には100%酒豪遺伝子を持っていますが、それに対し、東アジア中心の黄色人は酒豪遺伝子の他にお酒に弱い遺伝子を持つ人がいます。

人類の祖先は今から20〜30万年前にアフリカで誕生し、その後、中東やヨーロッパに移動して白人種となり、アジアへ移動してきた人は黄色人種となりました。

この時点までは、実はお酒に強い人類しかいなかったのです。

アフリカで人類誕生→中東やヨーロッパに移動した人は白人種に

アフリカで人類誕生→アジアへ移動してきた人は黄色人種に

中国南部で黄色人種の遺伝子に突然変異が発生

中国南部で黄色人種の一部が突然変異を起こし、それまで存在しなかったお酒に弱い性質の遺伝子を持つようになったのです。

その結果、日本人の多くが、アルコール度数が低めのお酒を好むのは、世界的に見てもお酒に弱い体質が遺伝されているからと考えられますね。

その一方、白人、黒人の多くがアルコール度数の強いお酒を、そのままショットグラスで何杯も飲めるのは、突然変異が発生しなかった遺伝子を今でも持っているからです。

では、なぜ日本の中でも酒豪や下戸の県民性が現れるのでしょうか。

日本人全員お酒が強かったのに酒豪や下戸の県民性が現れ始めた理由

日本人全員お酒が強かったのに酒豪や下戸の県民性が現れ始めた理由は、弥生人によるお酒に弱い遺伝子が混ざっている為です。

現在の日本人は、縄文人と弥生人の遺伝子を持っている

現在の日本人は、縄文人と弥生人の遺伝子を兼ね備えています。

元々、縄文人は酒豪遺伝子を100%持つ人種だったのですが、中国で突然変異したお酒に弱い遺伝子を持つ人種が大陸から渡ってくると、お酒に弱い遺伝子が混ざった弥生人が生まれていったのです。

出身別にお酒が強い弱いかが別れたきっかけ

中国大陸からの渡来人たちは九州北部から瀬戸内海を通り、日本の中心だった近畿、中部地方へと移動していったため、中央部から離れている東北、九州、四国南部に酒豪遺伝子が残ったとされます。

酒豪の家系、下戸の家系は遺伝子が関係している理由

酒豪の家系、下戸の家系が遺伝だという裏付けもちゃんとありますよ。

お酒の遺伝子の型

お酒に強く、ビール1杯では変わらない人をNN型

1杯飲むと顔が赤くなる人をND型

1杯も飲めずに顔が赤くなり、その後全く飲めない人をDD型

お酒の遺伝子の型の受け継がれ方

お酒の遺伝子の型の受け継がれ方は、両親から子供へ型を1つずつを受け継ぐことになります。

両親が酒豪であるNN型同士だと、子供もそのままお酒に強いNN型で生まれてきます。

同じく、DD型同士の両親の場合、D型しか持ち合わせていないので、飲めない体質しか遺伝しません。

ND型同士の場合は、NN型、ND型、DD型とすべての体質の可能性が生まれます。

両親はある程度飲めるのに、子供が全く飲めないという場合は、ND型ですね。

日本人に多いお酒の遺伝子の型

日本人の体質は、酒豪のNN型遺伝子と程々に飲めるND型遺伝子を持つ人が多く占めています。

全く飲めないという人も少なからずいますが、弱いと思っている人の中でも、実際体質を調べてみると、ほどほど飲める人がいる場合もあります。

お酒が強い県と酒豪が多い県は遺伝が関係している3つの理由のまとめ

お酒に強いというのは、体質的な遺伝が大きく関わっています。

日本人にお酒が弱い体質の人が多いのは、遥か昔、中国大陸から渡ってきた人たちの遺伝子を今も受け継いでいるからなのですね。

そして、今では各地の出身者が、あちらこちらで見かけられますが、以前は同郷同士の婚姻も多く、お酒に強い家系では体質がずっと遺伝していたと考えられます。

北国や南国に多い酒豪も遺伝子レベルで紐解いてみると、納得する答えを見つけられます。

しかし、体質が遺伝しているからと言って、実際に飲める人かどうかは、見極めが必要です。

アルコール感受性遺伝子分析キットでは、実際にあなたのアルコール体質を遺伝子レベルで調べる事が出来ます。

頭にクエスチョンマークを浮かべた人のイラスト(男性)

そもそもお酒の強い基準、弱い基準ってなんだろう?

お酒の強い基準と弱い基準を男女別に何杯なのかまとめてみた