※このページは2018年7月4日に更新されました。
今回のテーマは、
お酒のむくみか病気のむくみかを判断する3つの方法について。
お酒を飲み過ぎたらむくんでしまう、ということが増えてくると、むくみを解消するために気をつける間もなく飲み会がやってくることがあります。
むくんだことがあまりなかった人が突然むくみ始めると、病気ではないかと不安になることもありますよね。
むくみが初期症状として現れる病気も少なくはありません。
今回は、どんなむくみがお酒によるもので解消することが比較的簡単なのか、またそうでない場合はどういう病気が潜んでいるのかについて考えていきます。
顔や足のむくみの症状が長いし酷い
そもそも、むくみというものは一体どうして起こるものでしょうか。
「余分な水分が体に残るもの」という想像はつきやすいですが、それがどうしたら防げるかについてはあまりよく知られていません。
むくみは、以下の要因で起こります。
② おつまみなどの塩分が体に水分をためこんでしまう
③ 筋力不足による血流不良
これらの要因からくるむくみであれば、比較的簡単に解消することができます。
1) 飲み会前には水分を多めに飲んでおく
2) 飲み会の最中にもソフトドリンクを飲み、トイレに通って水分バランスを調える
3) 入浴して血流を促す
4) 筋力をつけておくために軽い運動を習慣づける
5)マッサージなどでリンパの流れをよくする
しかし、上記のような工夫でも解消されない場合があります。
前述したようなむくみであれば長くても3日程度でひきますが、病気が潜んでいるサインの場合は毎日いつでもむくんでいる、という状態が続くのです。
内蔵の不具合が原因で、むくむ可能性があり、さらに、重度のむくみは内蔵そのものがむくむ事もあります。
内蔵がむくめば、倦怠感もお酒によるものとは比べ物にはなりません。
では、どういったむくみが要注意なのかを考えていきましょう。
むくみの病気ってどんな症状があるの?
むくみが最初に不具合として現れる臓器といえば、腎臓を真っ先に思い浮かべるでしょう。
腎臓は塩分を代謝する臓器として一般的に知られていますが、その他にむくみが症状としてでる臓器としては、以下のものがあげられます。
2) 心臓(心不全)
3) 肝臓(肝炎から肝硬変へ)
他にも高血圧が原因のもの、ステロイドやホルモン剤の使用などでもむくみが現れることがあります。
特に妊娠している時や月経期間などのホルモンバランスが崩れやすい時には、むくみが強く現れることが知られています。
そういった期間限定のホルモンバランスの乱れによるむくみだけでなく、体重の不自然な増加や極度の倦怠感、抑うつ状態なども症状として現れますので、自分の状況を冷静に振り返ってみることが必要です。
お酒のむくみか病気のむくみかを判断する3つの方法
むくみが病気によるものかお酒によるものか、判断するにはいくつかの方法があります。
② マッサージなどを行い、リンパ液の流れをよくしておく
③ 血液検査を受ける
マッサージを行う際は、部位ごとによってマッサージ方法が異なります。
つまり、いくつかのむくみ解消のための工夫を行なって様子をみて、むくみがひくかどうか、背部痛など他の症状が現れないかなどを観察してみて、それでもむくみが引かない場合は病院で検査を受けるということが必要です。
先に述べたように、いくつかの臓器で不具合がでてむくみが出る場合もありますし、むくみが引いてから現れる不具合もあります。
自分の状況を早くはっきりさせるには、病院に行くのが一番の近道です。
お仕事などで時間を作れないということはあるでしょうが、3日以上むくみや倦怠感が続くようなら、できるだけ早く医療機関やかかりつけの薬局などに相談してみましょう。
お酒のむくみか病気のむくみかを判断する3つの方法のまとめ
お酒を飲む機会が多いと、むくみが続いて慢性化してしまったように感じることもあるかもしれません。
しかし、お酒や食事、立ち仕事によるむくみでも、いくつかの工夫で少しも解消されないだとか、指で押してみた時の足などのむくみ方が深刻化する場合は、できるだけ早く病院に行くことが肝心です。
むくみは、臓器のどこも不具合がなければ解消できます。
「むくみ方が少しも変わらない」「なんだかむくみ方がひどくなってきた」と少しでも感じたら、なるべく早く医療の力を借りましょう。
腎臓だけでなく、沈黙の臓器である肝臓の傷みが進行してしまうと命を失いかねません。
むくみは、私たちの体が発してくれる大事なサインですので、見逃さないようにしましょう。